映画
『明晰夢』という状態がある、名前の通り極めてリアルな夢であり、自分が夢を見ていることを自覚しつつ、なおかつ夢を操れる状態だという。その状態を習得できれば、毎晩夢の中で新鮮な冒険を続けられる。夢のなかで感じる時間は現実の時間よりも長いので、…
タイトルになっている『フラットライン』とは、脳波が平坦になった状態、すなわち死を意味している。主人公である医学生たちは、臨死体験に魅せられ、自身の身体を使いその実験をする。実験は見事成功と思えたが、主人公たちの周囲に不穏な空気が漂う、過去…
タイム・マシンにはいろんな種類がある。大雑把に分けるとしたら、時を変えることができるものと、変えることができないものの二つ。ここではめんどくさいから、未来のことはおいておく。それじゃあ、過去へ行ってみようと実際に過去へ行ってしまうと、存在…
映画にリアリズムは存在しない。映画とは演出された画面であり、演出とは嘘である。つまり映画とはいかに嘘をつくかということに腐心する極めて不道徳な行為である。リアリズムの映画などはむしろ嘘をいかに真実らしくするかという、嘘のなかでも最もタチの…
手っ取り早くいやあ恋愛と失恋もの、というか、山崎まさよしの主題歌「One more time, One more chance」の内容をそのまま映像化したような映画です。 全三話構成で、第1話「桜花抄」では主人公の少年(東京在住)の視点で、彼と栃木に転校してしまった恋人…
ネタばれ注意! 暴力を巡って過剰に揺れ動く近未来社会の物語。キューブリックの傑作の一つです。 この物語は複数の暴力を振るう者とその被害を受ける者でなりたっていて、その暴力が円環状に巡ってゆく姿が描き出されています。 この映画では、4人の少年た…