「ウェイキングライフ」監督:リチャード・リンクレイター,2001,アメリカ

明晰夢』という状態がある、名前の通り極めてリアルな夢であり、自分が夢を見ていることを自覚しつつ、なおかつ夢を操れる状態だという。その状態を習得できれば、毎晩夢の中で新鮮な冒険を続けられる。夢のなかで感じる時間は現実の時間よりも長いので、そのような状態になったら夢の生活がメインになるだろう。なんてすばらしい状態なんだ。その状態を取得する方法として『今自分が夢を見ているかどうか常に考えること』があると聞いた。それから私はいつも自分が夢の中にいるかどうか考える習慣を付けたが、いかんせん、一向に明晰夢は見れない、悪夢を見るだけだ。
この映画はそのような『夢』をテーマにした映画だ。テーマに沿うように、実写映像をアニメ風に編集しなおすという二度手間をかけた映像となっている。ストーリーはなく、主人公が様々な人々の話をダラダラと聞き続けるのみだ。話の内容は科学、哲学から宗教まで様々だ、しかし全体として統一の取れてない話がずっと続くので覚えていられない。終いにはこちらもウトウトしてしまい、今見ているのが現実の映画なのか夢で構成された映画なのかわからなくなる始末。
一度見ただけでは理解できない難解な映画だが、もう一回見ようとする気は起らなかった。眠れない人は是非ベッドの中でこれを見るがいい。
アニメーションが面白かったので
評価 B+(佳作)